むさしの㊙手帳⁉【事件簿 File.09】特命捜査！はちきん少女の、もうひとつの顔

光森美恵
2 日前
読了時間: 4分

皆様、こんにちは！

10月も後半に差し掛かり、朝晩はめっきり秋らしくなってきましたね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、きもの処公文の探偵物語『むさしの㊙️手帳』、今週も新たな事件の捜査報告書が届きました！

先週に引き続き、オーナーの誕生月を祝う特別企画、いよいよ感動の最終話です！

きもの処公文のブログ「むさしの㊙️手帳」File.09のアイキャッチ画像。オーナー誕生月企画第三弾として、日本髪を結ったオーナーの少女時代の写真と共に「特命捜査！はちきん少女の、もう一つの顔」というタイトルが書かれている。

先週は、小学生にして駄菓子屋を起業したという、驚くべき商才が明らかになりました。しかし、彼女の伝説はそれだけでは終わりません。

今週は、商才あふれる“はちきん少女”の奥に隠された、父を想う、もう一つの美しい物語に迫ります。

それでは、ボスとむさし探偵による、オーナー誕生月企画・最終話の報告書を、どうぞご覧ください！

きもの処公文のブログ「むさしの㊙️手帳」File.09の挿絵画像。オーナー誕生月企画の最終話として、これまでの「ガキ大将」や「駄菓子屋」の伝説を振り返り、今週はオーナーの「もう一つの顔」に迫ることを、むさし探偵が語る導入場面。

【オーナー誕生月企画③】特命捜査！はちきん少女の、もう一つの顔

全国の捜査協力者の皆様、ごきげんよう！新米探偵、むさしです。

先週、先々週と、我々はオーナーの少女時代の伝説を追ってきた。近所の子供たちを束ねた「ガキ大将」としての一面。そして、自らの才覚で「駄菓子屋」を起業した、驚くべき商才。

だが、彼女の物語はそれだけでは終わらない。今週は、オーナー誕生月企画の最終話。商才あふれる「はちきん少女」の、誰も知らなかった、もう一つの顔に迫る！昭和タイムスリップ捜査、再び！

きもの処公文のブログ「むさしの㊙️手帳」File.09の挿絵画像。「はちきん少女の、もう一つの顔」というタイトルと共に、オーナーが小学生時代に赤金を拾ったりスイカ畑でアルバイトをしたりして、自らの手で稼いでいたエピソードを紹介する場面。

【第三章】はちきん少女の、もう一つの顔

駄菓子屋経営で商才の片鱗を見せる一方、彼女のエネルギーは店内だけではなかった。

道端に落ちている赤金を見つける嗅覚は鋭く、それを拾い集めては現金化する。

夏には七夕のたんざく売りで汗を流す。

彼女にとって、自らの手で稼ぐという行為は、単なるお小遣い稼ぎではない。

自分の知恵と力で価値を生み出す、スリリングな冒険そのものだったのだ。

まさに、生粋のはちきん少女、操子。

きもの処公文のブログ「むさしの㊙️手帳」File.09の挿絵画像。創業者である父・忠助が、娘（操子少女）の商才を認めつつも、女性としての美しさを願い、日本髪を結って和服で新年を迎えるという「掟」を課したエピソードを紹介する場面。

だが、創業者である父・忠助は、そんな自由奔放なおてんば娘の未来を、誰よりも深く見据えていた。彼は、その商才と行動力を認めつつも、彼女の中に眠る「女性としての美しさ」が花開くことを願っていたのだ。だからこそ、毎年必ず守らせる、厳格にして愛情のこもった「掟」を課していたという。 それは、12月31日には、きちんと日本髪を結い、和服姿で新年を迎えること。 毎年大晦日になると、美容室で日本髪を結い上げ、そのまま除夜の鐘を聞き、美容師さんに「明けましておめでとう」と挨拶するのが恒例行事だったそうだ。

きもの処公文のブログ「むさしの㊙️手帳」File.09の挿絵画像。「髪を結っちゅうき、寝苦しゅうてかなわんかった」と語りつつも、父の期待に応えた親孝行な一面を見せるオーナーのエピソードを紹介する場面。

「髪を結っちゅうき、寝苦しゅうてかなわんかった」と今では笑ってぼやくオーナー。だが、すぐに、嬉しそうにこう続けた。 「でもね、お父ちゃん、あたしの黒髪が好きやったき。その期待には、こたえちゃった」 なんと！商才と行動力の塊のような少女の奥に隠された、父を想う健気で美しい親孝行の心。このギャップこそが、彼女を「不死身の女帝」と言われる本当の魅力の源なのかも